投資信託

良い悪いどっち?ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンド(アメリカン・ロイヤルロード)の評判や今後の見通しを徹底分析

米国株に投資しようと思ったらどの投資信託が良いのかな?

 

米国株で運用する投資信託はいくつもありますが、今回はティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンド(アメリカン・ロイヤルロード)について分析していきます。

 

果たして投資して良いファンドなのか悪いファンドなのか?

 

ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンド(アメリカン・ロイヤルロード)への投資を悩んでいる方はぜひ参考にしてみて下さい。

 

また、投資信託については別記事でも解説していますので良ければそちらも合わせてご一読ください。

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ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドの特徴

ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドの概要

まずは、ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドの基本的な情報から見ていきましょう。

 

投資対象 株式
投資対象地域 北米
決算頻度 年1回
為替ヘッジ なし
設定日 2019年12月27日

 

投資対象は株式で基本的に米国の株式に投資します。決算は年1回で為替ヘッジはなしとなっています。

 

設定は2019年と比較的新しいですが、もともと米国で販売されていたファンドでその歴史は古く、第1号ファンドは1950年に組成されています。

 

管理人 武田
管理人 武田
運用責任者はジョゼフ・ファス氏となっていますが、何と11代目という事ですから歴史の長さが伺えますね!

 

ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドの運用戦略は?

それでは、運用戦略はどうなっているのでしょうか。

 

このファンドを立ち上げたトーマス・ロウ・プライスJr.氏は成長株投資の祖として知られています。

 

1920年代、多くの人は株価の値動きを見て投資を行っていました。しかし、世界大恐慌が起きると株価は暴落し資産の大半を失ってしまいました。

 

そこから、トーマス・ロウ・プライスJr.氏が得た教訓は「未来の株価は予測できない」ということです。

 

そして、「見るべきは、株価ではなく、会社である」との考えに行きつきました。

 

トーマス・ロウ

出典:T.RowePrice

 

成長する会社の株価は自然と上がっていきます。

 

株価の予測は誰にもできませんが、会社の成長は徹底的に会社を調べ上げることで可能であり、成長企業に長期投資することで自ずと利益を得られるという考えとなっています。

 

3つの成長パターン

そして、ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドが注目する会社の成長は3パターンです。

 

  1. 持続成長
  2. 循環成長
  3. 特殊な成長

出典:T.RowePrice

 

持続成長は、圧倒的な技術力や卓越したビジネスモデルを強みに長期持続的に成長する企業です。

 

循環成長は、景気変動に影響を受ける業態でありながらも回復を経て前回のピークを超えて右肩上がりに成長していく企業です。

 

特殊な成長は、構造変革や事業再編などを通じて新たな成長段階が期待される企業です。

 

これらの企業群を組み合わせてリスクを分散し、長期でリターンを追い求めていくのがティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドの運用戦略です。

 

管理人 武田
管理人 武田
まさに王道(ロイヤルロード)と言える投資手法ではないでしょうか。こちらのファンドの愛称がアメリカン・ロイヤルロードとなっているのも納得ですね!

 

ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドの評判は?

では、このような運用をしているファンドの評判はどうなっているでしょうか。

 

優秀な投資信託を表彰するアワードをチェックしてみましょう。

 

出典:月報

 

ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドはモーニングスター株式会社が提供していた「Morningstar Award Fund of the year 2020」国際株式型(特定地域)部門において優秀ファンド賞を受賞しています。

 

約718本の中から優秀ファンド賞に選ばれており、世間一般のティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドに対する評判は良いと言えます。

 

ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドの掲示板での評判は?

続いて実際に投資してる個人投資家の口コミが見れる掲示板もチェックしていきましょう。

 

掲示板の中からピックアップした口コミがこちらです。

 

出典:Yahooファイナンス

 

下落していた基準価格が回復してきたようですね。ただ、その後も不安定な動きとなり解約タイミングについて悩まれているようです。

 

リスク分散を考慮した運用戦略ではあるのですが、現実的にはある程度値動きが大きくなってしまっているようです。

 

出典:Yahooファイナンス

 

こちらの方は、他の投信ではいまいちだったようですが、ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドでは結果が出ていて今後にも期待されいているようです。

 

2022年に大きく下落した基準価格が2023年には回復して右肩上がりの成長を見せていますので総じてポジティブな口コミが多く見られました。

 

ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドの掲示板での評判もいいと言えます。

 

ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドの手数料は高い?安い?

それでは、ここで手数料についても確認しておきましょう。

 

ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドと同様、米国株で運用する投資信託と比較してみましょう。

 

グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド グローバル・プロスペクティブ・ファンド ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンド
購入時手数料 最大3.3% 最大3.3% 最大3.3%
信託報酬(実質) 年率1.7675% 年率1.658% 年率1.573%
解約手数料 なし なし なし

 

購入時手数料は最大3.3%ですべて同じ、解約手数料もすべてなしで同じとなっています。

 

信託報酬は概ね同じですが、ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドは年率1.573%と若干安くなっています。

 

ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドの手数料は決して高くなく、一般的もしくは若干安い水準と言えそうです。

 

ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドの投資先トップ10

では、そんなティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドが実際に投資しているのはどういった企業なのでしょうか。

 

投資先トップ10はこちらです。

2023年7月31日時点

順位 銘柄 業種 比率
1 アップル 米国 情報技術 8.8%
2 マイクロソフト 米国 情報技術 8.4%
3 アルファベット 米国 コミュニケーション・サービス 8.1%
4 アマゾン・ドット・コム 米国 一般消費財・サービス 7.8%
5 エヌビディア 米国 情報技術 7.1%
6 メタ・プラットフォームズ 米国 コミュニケーション・サービス 4.3%
7 ビザ 米国 金融 3.0%
8 ユナイテッドヘルス・グループ 米国 ヘルスケア 2.9%
9 イーライリリー・アンド・カンパニー 米国 ヘルスケア 2.5%
10 マスターカード 米国 金融 2.5%

出典:月次報告書

 

トップ10は全て米国の企業となっています。

 

そして、どれもが聞いたことのある超有名企業や株価指数にも採用されるような国を代表する大企業ばかりですね。

 

米国の超大企業に投資するというのが、ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドの実際の投資活動となっています。

 

管理人 武田
管理人 武田
少しいじわるな言い方をすると、よく見かけるポートフォリオと言えるかもしれません。

 

ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドの運用成績

設定来の運用成績

さぁ、このような運用をした結果、運用成績はどうなっているでしょうか。

 

設定来の運用成績はこちらです。

 

出典:月次報告書

 

設定直後にコロナショックが発生し一時下落しましたが、その後のバブル相場にのって上昇しています。

 

2022年はバブルがはじけ厳しい1年となりましたが、2023年は順調に回復し上昇しています。

 

こう見るときちんとリターンが出ており悪くないように見えます。

 

ただアクティブ投信としての役割を果たせているのかは、これだけでは分からないのでインデックスとも比較してみましょう。

 

インデックスとの比較

米国の代表的な株価指数であるS&P500と比較してみます。

 

インデックスと比較することで、マーケット全体が調子よかったのか、このファンドが調子よかったのかが分かります。

 

結果はこちらです。

 

出典:WEALTH ADVISOR

 

オレンジ色の線がS&P500で+82%となっているのに対し、ピンク色の線のティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドは+37%にとどまっています。

 

つまり、ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドのプラスリターンはマーケット全体が調子よかっただけということが分かります。

 

さらに、インデックスに大きく負けているのでわざわざ高い手数料を払ってティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドを選ぶ意味はないと言えるでしょう。

 

ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドの今後の見通しとは?

念のため、ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドの今後の見通しについても検討しておきましょう。

 

ティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドは米国の成長株を中心に構成されています。

 

成長株は金利が高いと株価が上昇し辛いと言われています。なぜなら、ビジネス自体が成長し辛いですし、評価も上がらないからです。

 

そして、米国は現在インフレ対策のために金利を上げており、この傾向は今後も続くと言われています。

 

すなわち、投資環境としてもティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドには厳しい状態が続きそうです。

 

管理人 武田
管理人 武田
ファンドの説明は魅力的だったのですが、投資先や運用成績を見ると、正直期待を上回るようなものではありませんでした。

残念ながらわざわざティー・ロウ・プライス米国成長株式ファンドを選ぶ理由は見つからないという結果になってしまいました。

 

ん~じゃあいったいどこに投資すればいいんだろう??

 

悩んでいる方も安心してください。一般的な投資信託以外にも良い投資先はたくさんあります。

 

個人的におすすめのファンドは下のランキングにて紹介していますので、投資先を探している方はぜひそちらもチェックしてみて下さい。

 

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