投資や資産運用は身を助けてくれるものですが、詐欺などの悪質な勧誘が多いのも事実です。
どの投資がちゃんとした資産運用で、どの投資が詐欺なのか・・・
誰でも出来る超簡単な投資詐欺の見分け方について解説します。
また、資産運用では相談する相手も選ぶようにして下さい。頼ってはいけない相手については下記記事でも記載していますのでそちらもご一読いただければと思います。
投資・資産運用詐欺の仕組みを解説
投資詐欺や資産運用詐欺ってどんなもの?
色々な投資詐欺や資産運用詐欺があって、判断が難しいと思われるかもしれませんが実際のところ詐欺のパターンはそう多くありません。
共通していることは、詐欺の場合、実際には何も資産運用していません。運用実態がないのが詐欺だと考えて下さい。
代表的な詐欺の仕組みとしてはポンジスキームが有名ですね。お金を集めるほとんどの詐欺がこちらのポンジスキームに該当します。
ポンジスキームとは
ポンジスキームを簡単に図解するとこちらです。
詐欺会社側の説明の上では、投資家から出資された資金を様々な方法(株、FX、仮想通貨など)で運用しその利益の一部を配当することになっています。
ですが、実態としてはそもそも資産運用は全くしていません。当然投資家に配当する利益もありません。
ただ投資家には配当すると約束しているので、投資家の出資金の一部を配当に回します。そして、残りは全て詐欺会社が持ち逃げします。
この考えは間違いです。配当があってお金が振り込まれたからといって安心しないで下さい。
では、このような詐欺会社はどのように見分けていけばいいのでしょうか?
投資・資産運用詐欺を見分けるたった一つの方法
詐欺を見ぬくのは難しいと思うかもしれませんが、重要なポイントはたった一つです。
詐欺を見分けるためには、相手(=運用を行う会社)に利益があるかどうかを必ず考えて下さい。
まともな会社であれば、当然利益を出すために事業を行っていますので会社が存続していくだけの利益を得られるようになっています。
逆に、あまりに投資家に都合の良い条件が並んでいたら、それは詐欺です。会社がまともに事業を行っていく気がないことの証明ですので注意して下さい。
投資家に都合の良すぎる条件が並んでいたら要注意!それは詐欺です。
例)元本保証、必ず配当、絶対儲かる、手数料なし
ほぼ詐欺確定の要注意フレーズとは
詐欺を見分けるポイントはお伝えしましたが、中々判断が難しいかもしれません。
そこで、こんな勧誘のされ方をしたらほぼ詐欺です。という誘い文句を紹介していきます。こういった勧誘を受けたら投資をしないように注意して下さい。
元本保証なので安心して下さい
「元本保証」はまず間違いなく詐欺です。投資家から資金を集めた会社は、株や仮想通貨などで何かしらの運用を行うわけですがどんな運用でも絶対はありません。
元本保証で資金を集めてしまった場合、運用が上手くいかないと投資家に資金を返せず会社が破綻してしまいます。それでも元本保証で資金を集めるということは元々投資家に資金を返す気がないことの証明です。
上場間近の未公開株なので絶対儲かりますよ
未公開株を購入する話は、基本的に一般の個人投資家の所に回ってきません。なので話が来た時点で怪しいですが、相手(勧誘者)の立場になって考えてみましょう。
仮に本当に上場間近で買えば必ず儲かる未公開株があったとして、相手(勧誘者)があなたに売るメリットは何でしょうか。売買手数料で得られる利益は購入額の数%程度でしょう。
ですが、仮に相手(勧誘者)が自分でその未公開株を購入したらどうなるでしょうか。上場したら数倍の値がつくはずですので、あなたに売るより利益は圧倒的に多いはずです。
では、なぜ自分で買わずにあなたに売ってくれるのでしょうか?・・・そんな未公開株は存在せず詐欺だからです。
必ず高配当を出しますよ
高利回りの配当が必ず出ることをアピールしてきたらそれは詐欺です。冒頭にご説明した典型的なポンジスキームです。
毎月必ず高利回りの配当を出すためには、毎月必ず大きな利益を出さなければいけませんが、それは不可能です。資産運用をする気がないからこそ高配当を出せるのです。ありもしない魔法を信じてはいけません。
手数料はありませんよ
手数料がかからないと言われたら喜ぶのではなく詐欺だと思いましょう。
相手(勧誘者)の立場になれば一発でわかりますが、利益が出ない(=手数料をもらえない)のに他人の資産を増やす運用業務をする人がいますか?
手数料がない=資産運用をしていない=詐欺
です。都合の良い言葉に騙されないようにしましょう。
有名なあの○○さんがやってますよ
セミナーやパーティがありそこに大物芸能人が来ていた。テレビに出ている専門家が推薦していた。こういった情報に騙されてはいけません。
大物芸能人を呼ぶということは、それだけ広告費をかけている、ということです。運用で利益を増やすことを考えたら本来そういったコストを減らすべきです。まともに運用で利益を出す気がないからこそ、ムダな費用をかけて芸能人を呼ぶのです。
偉い人や有名な人を引き合いに出して投資家を勧誘する詐欺は昔から本当によくあります。騙されないようにしましょう。
分かっていても・・・様々な勧誘方法に注意しよう
詐欺がどんなものかは分かっていても、相手(詐欺会社)も詐欺のプロです。あの手この手で勧誘してきます。
こちらが冷静に判断できないような状況にして勧誘されますので注意しましょう。気を付けるべき事例を挙げていきます。
知人や友人からの紹介
よくあるのが知人や友人からの紹介です。友人に騙されるわけはないと思うかもしれませんが、友人自身も騙されてることがあります。
よくあるのがマルチやネットワークビジネスと呼ばれる勧誘形式で、自分の友人を投資先に紹介するとその人の分の配当も一部受け取ることができます。
昔問題になったねずみ講と基本的にシステムは同じですが、投資家に新しい投資家(=自分の知人や友人)を紹介するインセンティブがあるため爆発的に被害者が増えていきます。
飲み屋で出会った知人、昔からの友人、お金の勉強会で会った知人、こういった人達に投資話を持ち掛けられても安易にのらないようにしましょう。
さくらパターンに要注意
セミナーや説明会などに参加してどうしようかと悩んでいる時に、次々と契約している人達を見ると安心する一方、不安になるかもしれません。
場合によっては先着○名と言われて契約を急かされることもあります。
- 他の人も契約しているから安全な投資のはず
- 自分も契約しないと損なのでは
- 早く契約しないと残りの枠が埋まってしまう・・・
でも待ってください。契約している人はさくらの可能性があります!次々と契約しているお客さんは仕込みで騙されているのはあなただけかもしれません。
頭では分かっていても実際に仕掛けられると焦ってしまうものなので本当に用心するようにして下さい。
複数の会社から電話がある
いきなりこう言われたら怪しいですよね。あなたは冷静に判断して断ります。
翌日、電話がかかってきます。
あれ・・?A社ってこの前の。転売すれば絶対儲かるはず!そう思ってA社の未公開株を購入してしまうと後の祭りです。
買い取ると言ってた会社に連絡はつかず大損することになります。
文章で読むと騙される訳ないと思うかもしれませんが、実際に電話がかかってくると焦ってしまうものです。こういった劇場型と呼ばれる勧誘には気を付けて下さい。
詐欺ではないきちんとした資産運用をするには
世の中には色々な詐欺の手法や勧誘の方法がありますが、相手の立場に立って、相手にも投資家にもきちんと利益が出るかを考えましょう。そして、投資家が損する可能性があるのがまともな資産運用です。
例えば株式投資は健全な投資ですが正直にやったら損する可能性も十分あります。
逆に元本保証、絶対損しない、必ず高配当といったあまりにも投資家に都合の良い条件だけ並んでいたらそれは詐欺です。投資しないようにしましょう。
詐欺か詐欺でないかは、資産運用に精通している人なら判別可能です。
私が丁寧に分析して、いくつかは自分でもやってみて、詐欺ではないヘッジファンドを下記ランキングでご紹介しています。実力のあるヘッジファンドが並んでいますので、きちんと資産運用をしたい方はそちらもぜひ参考にしてみて下さい。