「働かなくても大丈夫!資産運用からの配当金で配当生活を実現したい!」
このような夢を持っている方も多いのではないでしょうか!株式投資の中で高配当銘柄が注目されるのもこういった理由からでしょう。
今回は高配当で人気を集めるブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)で本当に配当生活は実現できるのか?利回りや配当性向を分析して解説していきたいと思います。
また本サイトでは別記事でも高配当の資産運用について解説していますので良ければそちらもお読みいただければ幸いです。
BTI株はなぜ注目されているのか?
ブリティッシュ・アメリカン・タバコの事業内容
まずはブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)がどんな会社なのかから見ていきましょう。
ブリティッシュ・アメリカン・タバコはその名の通り、イギリスのロンドンに本社を置くタバコ製造・販売企業です。
ケントやクール、ラッキーストライクなどの昔ながらの紙巻きたばこを取り扱っている一方で、gloなどの加熱式たばこも販売しています。
出典:BAT
設立は1902年と非常に古く歴史ある伝統的な企業となっています。
高配当銘柄ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)
さて、では注目を集めている理由ですが、それは高配当銘柄だからです。
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)では1年に4回配当されますが、2024年の平均配当利回りは8.71%と驚異的な数字です。
例えば、日経平均の配当利回りは1.92%であることと比較するとどれだけ高いかが分かりますね。
これだけの配当利回りがあると配当生活を目指す人が出てきても不思議ではありません。
それでは、もう少し詳しく見ていきましょう。
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)の配当実績とは
いつ配当金は手に入る?
そもそも配当金とはどんな性質のものなのでしょうか。
会社は株主の資本を元手にビジネスを行い、うまくいけば利益を出すことができます。株主へのお礼としてその稼いだ利益のうち一定の割合を支払うのが配当金です。
会社は株主のために配当金を支払うか、もしくは会社の価値を向上させて株価を上げていくことで株主の利益に貢献していきます。
配当金の金額や支払うタイミングは企業次第ですが、アメリカン・ブリティッシュ・タバコ(BTI)では年に4回支払われます。
権利が確定する日程は年によって明確に決められているのですが、概ね3,6,9,12月の末頃に保有していると、約2か月後に配当を受け取ることができます。
年に4回も配当があるのは、配当生活を目指す投資家にとっては望ましいことだと言えるでしょう。
本当に配当金は高い!?
さて、ではブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)の配当金は本当に高いのか?これまでの配当実績を確認しておきましょう。
期 | 配当(USD) | 配当利回り |
2024/12 | 0.73 | 8.33% |
2024/09 | 0.73 | 7.75% |
2024/06 | 0.74 | 9.40% |
2024/03 | 0.72 | 9.36% |
2023/12 | 0.73 | 9.86% |
2023/09 | 0.71 | 8.90% |
2023/06 | 0.73 | 8.65% |
2023/03 | 0.72 | 7.95% |
2年間の配当実績を見ても7.75%~9.86%と安定して非常に高くなっていることが分かりますね。
平均すると配当利回りは8.77%です。
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)の配当金が高いのは間違いないと言えるでしょう。
では、なぜこれほど配当金が高いのでしょうか?その理由を見ていきましょう。
なぜBTI株は配当利回りが高いのか?
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)の経営実績
配当金をたくさん出すためには、当然ですがそれの原資となる利益が安定して稼げてなければいけません。
では、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)の経営状況はどうなっているでしょうか。
GBP百万ドル
2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | |
売上 | 25,877 | 25,776 | 25,684 | 27,655 | 27,283 |
売上原価 | 4,461 | 4,447 | 4,597 | 4,804 | 4,891 |
売上総利益 | 21,416 | 21,329 | 21,087 | 22,851 | 22,392 |
営業利益 | 10,413 | 10,943 | 10,908 | 11,652 | 12,641 |
営業利益率 | 40.2% | 42.4% | 42.4% | 42.1% | 46.3% |
売上、売上原価、売上総利益、営業利益と全ての数字が安定していますね。
さらに、製品を作って販売するメーカーでありながら営業利益率が驚異の40%超えです。
産業平均は16.97%ですから、タバコ業界の中でも特に利益率の高い経営ができているのです。
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)は利益率が非常に高く安定した経営をできているからこそ、配当金の原資を確保できていると言えます。
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)の配当性向の推移
さぁ配当金にあてるお金を稼げていることは分かりましたが、それを会社にため込まずきちんと株主に配当してくれなければ配当生活は実現できません。
「稼いだ利益のうちどれだけの割合を株主に配当するのか」を示す指標として配当性向があります。
日本企業では約30%が標準とされる配当性向ですが、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)の配当性向をチェックしていきましょう。
2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 |
81.53% | 75.44% | 72.94% | 74.61% | – |
出典:Morningstar
72.94%-81.53%と非常に高い水準を保っており、平均すると76.13%です。
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)は安定して高い利益率で経営されており、さらに配当性向も非常に高く株主還元も積極的だからこそ、安定して高い配当利回りとなっています。
BTIで配当生活は実際可能?不可能?
それでは、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)への投資で配当生活は実現可能なのでしょうか。
株式投資で損益に関係してくるポイントは2点あります。
- 株価の上昇・下降
- 配当金
高配当狙いの株式投資では、株価の推移が比較的安定していて配当が高い企業を狙います。
仮に株価が動かなければ、配当金の分の利回りが得られるという考えになります。
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)の配当利回りは約8.77%ですので、株価がそのままであれば年間利回り8.77%で資産運用することができます。
それでは実際の株価の推移はどのようになっているのか確認しておきましょう。
10年間の推移はこちらです。
大体30ドル~70ドルの間で推移していることが分かりますね。タイミングによっては株価が半分になってしまうことも十分にあり得ます。
これでは、配当金狙いの株式投資は難しいと言えるでしょう。
ただこれはブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)がダメという訳ではないと思います。上記の推移は、株式の値動きとしては特に激しいわけでもなく全然普通です。
そもそも高配当を狙って、一つの個別銘柄で資産運用していくという戦略がリスクが高すぎて難しいと言えます。
BTIは今後どうなる?気になる将来性
株価が上がればいい?今後の見通しとは
確かに株価が上がっていけば、高配当銘柄への投資も問題ありません。というか、株価の上昇と高配当で大きな利益を出すことができますよね。
ですが、一般的には高配当銘柄は急成長しづらいと言われています。なぜなら、稼いだ利益をビジネスのために積極的に投資していくのではなく、積極的に株主に還元しているからです。
会社のステージとしてもこれから急成長していくベンチャー企業というよりは、ビジネスがある程度完成した余裕のある大企業が多くなっています。
高配当銘柄への投資は成熟企業への投資になりますので、株価への過度な上昇は期待しづらいです。
安定した資産運用で配当生活を目指すなら!
ですが、配当生活をあきらめる必要はありません。確かに高配当銘柄への投資では実現が難しいと思いますが、株価上昇を安定して狙える手法であれば十分実現可能です。
個人的には安定運用のヘッジファンドが一番、実現可能性が高いと思います。
ヘッジファンドは欧米の富裕層に選ばれている運用手法で、資産運用のプロフェッショナル集団です。
運用戦略は個々のファンドによりますが、優良ヘッジファンドであれば年利10%~を期待することも可能です。
個別のヘッジファンドについては下記のファンドランキングで紹介していますので気になる方はそちらもぜひ確認してみて下さい。