注意したい資産運用

割に合わない!?インド株投資のデメリットを解説!今後の見通しやメリットとは

インド株への投資が熱いって聞いたけど、どうだろう?デメリットってあるのかな。

 

ハイリターンが狙える新興国投資としてインド株投資が注目を集めています。

 

試しに投資信託の資金流入ランキングを見てみましょう。

 

出典:MINKABU

 

見事に第5位にランクインするほどインド投資信託が注目を集めています。

 

しかしながらインド株投資は新興国への投資であり当然リスクもあります。本記事ではインド投資のデメリットについて解説していきます。

 

インド投資が気になる!という方はぜひ参考にしてみて下さい。

 

また、インド投資については別記事でも解説していますのでよければそちらもご一読ください。

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インド投資はなぜ注目されているのか?2つの理由

インドの経済成長がすごい

さぁそれではなぜインドがこんなに注目されているのか見ていきましょう。

 

一つ目の理由は何といってもインドの経済成長が素晴らしいからです。こちらのGDP推移の比較を見て下さい。

 

出典:日本経済新聞

 

2018年には世界7位であったインドはグングンと成長し2028年にはドイツ・日本・英国を抜き世界第3位になると言われています。

 

日本が世界第2位の経済大国であった時代が懐かしいですね。

 

直線の傾きを見てもらえれば分かりますが、これほど急激にインドは経済成長していくと予想されているのです。

 

投資先として注目されるのも納得ですね。

 

インドの世界一の人口がすごい

続いて、インドが注目される二つ目の理由は人口の多さです。

 

2023年にインドは中国を抜き世界1位の座につきました。

 

出典:産経新聞

 

長らくトップの座を守り続けていた中国は人口減少に転じました。一方でインドはまだまだ今後数十年、人口が増え続けていくと予想されています。

 

経済が成長していくには人口は欠かすことのできない重要な要素です。インドの人口が世界トップであり、さらに成長し続けているとあっては注目するなという方が無理かもしれません。

 

インド株式市場は絶好調!?マーケットの推移

では、これまでの株式市場の成長はどうだったのでしょうか。

 

経済の成長についてきているのかインドの代表的な株価指数の推移をチェックしておきましょう。

 

  • SENSEX 30銘柄
  • Nifty50 50銘柄

 

SENSEX

出典:Investing.com

 

順調に右肩上がりで成長しており、2011年からでは4倍以上に急上昇しています。

 

Nifty50

出典:Investing.com

 

こちらも順調に右肩上がりで成長しており、2011年から考えると4倍以上に成長しています。

 

年間で直すと上昇率は11%以上にも上り、どれだけハイスピードで成長しているかが分かりますね。

 

両指数とも安定的かつ急激に上昇しており、インド株式市場は順調に右肩上がりで成長していると言えます。

 

続いてインド株に投資するメリットについて見ていきましょう。

 

インド株投資の2つのメリット

ハイリターンが狙える

まず一つ目のメリットはハイリターンを狙えることです。

 

これまで見てきたようにインドは今後、人口も経済も成長していく見通しです。

 

すなわち株価も上昇していくと考えられハイリターンが狙えます。

 

もちろん先進国の株式でもリターンは狙えますが、マーケット全体が成長していくインド株式市場であればよりハイリターンを狙いやすいと言えるでしょう。

 

先進国との相関性が小さい

インド投資のもう一つのメリットは先進国株式市場との相関が小さいことです。

 

例えば日本株であれば米国株の影響を大きく受け、米国株が下がれば日本株も下がるということが発生してしまいます。つまり、米国と日本に分散投資をしていてもリスクヘッジにならないわけです。

 

一方で、インド株は相関が小さいので、米国株が下がっても比較的下落しづらいです。

 

ポートフォリオ全体としてみれば、インド株に投資することでリスク分散になり得るのです。

 

インド投資のデメリット3選

ここまでインド株投資の良い所ばかりを見てきましたがもちろんデメリットもあります。

 

すでに投資されて割高になっている

インドは注目すべき新興国としてBRICSに数えられるほど成長性が期待されている新興国です。

 

今後のインドの経済成長には世界中が注目しており、世界中から株が買われた結果すでに株価が値上がりしてしまっているのです。

 

こちらのPERの比較を見て下さい。

 

(2024/1/25時点)

インド 20.4
米国 20.1
日本 15.9

 

インド株のPERが日本や米国よりも高くなっています。

 

これは、インド株の人気が高まっており米国株の水準を上回って株価が上昇していることを意味します。

 

インド経済自体に成長が期待できるとしても高値で株を買ってしまっては意味がありません。

 

誰もがインドに期待しており、すでに株が上昇してしまっていることは大きなデメリットです。

 

為替リスク

続いてのリスクは為替リスクです。

 

インド株に投資するには当然インドの現地通貨であるインドルピーで投資することになります。

 

そうすると、投資してから円安に進めば利益が出ますが円高に進むと損失が発生します。

 

では、これまでの円とインドルピーの為替推移を確認しておきましょう。

 

出典:XE.com

 

10年間で1.38148~1.96277円を推移しています。この期間で最大40%以上も円安になっていますね。

 

為替は誰にもコントロールできませんし予測不可能です。そして数十パーセントも動くわけですからリスクは非常に大きくギャンブルのような投資になってしまいます。

 

情報を集めにくい

インドは新興国となっており、先進国である米国や日本と比べると情報が入りにくいです。

 

情報は投資判断をするにあたって言うまでもなく重要な要素の一つです。

 

その情報が十分に手を入らない状況では「何となく投資をする」しかありません。非常に高いリスクをとることになるので、よほど高いリターンが見込めなければ投資をするのは割に合わないでしょう。

 

インド株への投資の方法/買い方

このようにインド投資にはデメリットがありますが、それでもインドに投資したいとなったらどうすればいいのでしょうか。

 

残念ながら日本からインドの個別銘柄に直接投資する方法はありません。投資信託を買うかADR(米国預託証券)を買うかです。

 

インド株で運用する投資信託

インドの株式で資産運用する投資信託は数多くあります。

 

主に2種類ありインドの株価指数に連動するように運用するインデックス投資と独自にポートフォリオを構築するアクティブファンドです。

 

【インデックス投資】

  • NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信
  • iシェアーズ Nifty 50 インド株 ETF
  • iFreeNEXT インド株インデックス

【アクティブファンド】

  • 野村インド株投資
  • JPMインド株アクティブ・オープン
  • 高成長インド・中型株式ファンド
  • HSBC インド・インフラ株式オープン

etc…

 

正直数えきれないくらいの投資信託が販売されています。

 

どうしてもインド株に投資したければ選択肢に困ることはないでしょう。

 

ADR(米国預託証券)

またADR(米国預託証券)を活用するという方法もあります。

 

ADR(米国預託証券)とは米国のニューヨーク証券取引所に上場されており、米国以外の国の株式を通常の株式と同様に売買できるようにしたものです。

 

つまり、インドの株式も米国の証券取引所を通して売買することができるのです。

 

ただし、ADRとして上場しているのはインドの上場銘柄の一部になりますので投資先が限定されることと米ドル建てになる点は要注意です。

 

インド株投資の今後の見通し!今から投資すべき?

さぁ、それでは今後のインド株の見通しはどうなるのでしょうか。結局投資すべきなのでしょうか。

 

結論としては今からインド投資を始めるのはおすすめしないです。

 

デメリットのところでも見ましたが「株が割高となっている」、「為替リスク」の二つが問題です。

 

インド株は確かに成長するかもしれませんが、同時に大きく損をする可能性も秘めているのです。

 

管理人 武田
管理人 武田
資産運用では何よりも損を出さずに安定的に資産運用していくことが重要です。

 

安定的な資産運用を実現できるファンドは下記のファンドランキングでも紹介しています。投資先をお探しの方はぜひそちらもチェックしてみて下さい。

 

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