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良い所なし!?ソフトバンク社債型種類株を買うべきか?配当や利回りを踏まえて評判を徹底分析

ソフトバンク社債型種類株を買うべきか悩むなぁ
社債型種類株ってなんだろ。配当とか利回りはいいのかなぁ

 

近年、企業の資金調達の方法として株や社債だけではなく「社債型種類株」も発行されるようになってきました。

 

本記事では、ソフトバンクの社債型種類株について配当や利回りは良いのか?買うべきなのか?解説していきます。

 

ソフトバンク社債型種類株の購入を検討している方は参考にしてみて下さい。

 

また、別記事でも社債等について解説していますので良ければそちらも合わせてお読みください。

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ソフトバンク社債型種類株ってどんな商品?

社債型種類株とは

では早速ソフトバンクの社債型種類株がどんな商品なのか見ていきましょう。

 

まずは社債型種類株とはどんな商品なのかという所から解説していきます。

 

社債型種類株とは上場する株式ですが、社債に類似する性質を保有しており次のような特徴を持っています。

 

  1. 優先的配当
  2. 議決権なし
  3. 取得条項

 

優先的配当

社債型種類株の株主には、普通株の株主よりも優先的に配当が支払われます。また、配当金の金額はあらかじめ決められています。

 

業績によって上下することなく、配当利回りがあらかじめ固定利率で定められた株となっています。

 

議決権なし

株と名はついていますが、議決権はありません。なので会社の重要な意思決定に影響を及ぼすことはできません。

 

取得条項

例えば発行してから5年後など、特定の条件下で発行した価格で発行体が株を買い取る取得条項が付いています。

 

株である以上、確約することはできないのですが、例えば「5年後に発行した価格で買い取るから配当の分、儲かりますよ!」という意味合いの商品になるわけです。

 

管理人 武田
管理人 武田
株と名前はついていますが、投資内容としては社債に近いと思います。

 

ソフトバンク社債型種類株の発行条件

それではソフトバンクがどんな社債型種類株式を発行するのか見ていきましょう。

 

銘柄名 ソフトバンク株式会社第2回社債型種類株式
発行価格 8,000円
発行総額 2,000億円
配当利回り 3.20%~3.50% (2030/3/31まで以降は変動金利)
取得条項 発行日の5年後(2029/10/3)以降、発行会社が基準価格相当額での現金を対価に取得可能
上場日 2024/10/4 東証プライム市場
申込単位 100株以上、100株単位

 

第一回が1200億円の発行総額だったことを考えると、第二回はそれよりも大規模に募集を行っていますね。

 

社債型種類株は上場しており普通の株のように売買できるのですが、基本的に値上がりするものではありません。キャピタルゲインではなく配当金目的での投資となります。

 

配当利回りは3.20%~3.50%となっています。ただし、これは2030年3月31日までの金利でそれ以降は変動金利となります。

 

そして、重要なのが取得条項です。今回は5年後以降、取得が可能となっています。ソフトバンク社債型種類株は、この5年後の取得を前提とした金融商品となっています。

 

発行体(ソフトバンク)からの発行価格での買取が約束されているわけではないのですが、買取されると考えてまず問題ありません。なぜなら買取をせず投資家の信頼を裏切ると、二度と社債型種類株を発行できなくなってしまうからです。

 

参考までにこちらがソフトバンクの買取に関する回答です。

 

出典:第2回社債型種類株式に関するQ&A

 

「固定配当が終了する2030年3月31日までに、現金対価で取得(コール)されることを期待していることは十分に理解しています。」とありますね!

 

つまり、今回の商品は2030年3月31日まで配当利回り3.20%~3.50%の社債(のような株)と考えていいでしょう。

 

ソフトバンク社債型種類株式の買い方

ここで、念のために実際にこのソフトバンク社債型種類株式に投資したいとなったらどうすればいいのか、買い方を確認しておきましょう。

 

手続きとしては、例えばSBI証券からの申し込みが可能です。ただしSBI証券が適合する顧客像を提示しています。

 

  • 年齢が75歳未満
  • 金融資産を1,000万円以上保有
  • 投資方針が安全性重視ではない
  • 株式の投資経験あり
  • 本社債型種類株式の特性を受け入れられる

 

提示されている項目を見ると投資経験とある程度の金融資産が求められていますね。

 

中級者向け以上の商品と言えそうです。

 

社債型種類株式の社債や株式との違いとは

ここまで社債のような株と説明してきましたが、ここで社債や株式との明確な違いを確認しておきましょう。

 

社債との違い

今回の募集でいくと、5年後にソフトバンクが株を買い取ると想定して投資を検討することになります。

 

しかしながら、あくまでこれはソフトバンクが買い取る権利があるということで法的に買取をしなければいけないわけではありません。

 

ソフトバンクとして今後もビジネスを続けていく上で買取される可能性は高いですが、財務状況の悪化など不測の事態が発生した際に買取されない可能性もあるのが社債との違いです。

 

株式との違い

続いて、普通株式との違いですが、基本的に株価の上下は小さく議決権もないのでキャピタルゲインは見込めません。

 

配当金を目的として投資することになりますが、上場しているとはいっても普通株に比べて出来高は小さいので流動性も低いです。売りたいときに売れない可能性もあります。

 

さらに、ソフトバンク普通株の配当利回りが4.3%ほどあるので、それよりも社債型種類株式の配当利回りは小さくなっています。

 

ソフトバンク社債型種類株の評判は

それでは、ここでソフトバンク社債型種類株の評判を確認しておきましょう。

 

 

資金調達の方法として日本初となった社債型種類株式の発行を行った事から、既存の銀行からの借り入れが難しいのではというコメントですね。

 

ソフトバンクは元々、ガンガンお金を借りてレバレッジをかけてビジネスを拡大させていく攻めの経営スタイルです。

 

資金調達の方法を多様化させて、スピード感をもって経営を拡大していきたいのかもしれませんね。

 

 

続いては、配当利回りが低いのになぜ購入するのか?というコメントですね。

 

確かにソフトバンクの普通株の方が配当利回りも高いですし、キャピタルゲインが得られる可能性もあります。もちろん損失が発生する可能性もありますが。

 

色々な口コミが見られましたが、純粋な金融商品としてソフトバンク社債型種類株式を評価した場合、そこまで良い口コミは見られず、評判はあまり良くないと言えそうです。

 

なんでソフトバンク(発行体)はこれを選ぶの?

さぁ、それではソフトバンクはなわざわざ手間をかけて、社債型種類株式という複雑な方法で資金を調達をしたのでしょうか。

 

発行体であるソフトバンクにはいくつかメリットがあります。

 

  • 議決権が希薄化しない
  • 調達コストが低い
  • 負債ではなく資本扱いになる

 

議決権がついていないので既存株主の影響力が薄まるわけではありません。株主に影響を及ぼさないので、経営への悪影響も憂慮する必要がありません。

 

また、社債型種類株式の方が普通株よりも配当利回りが低い状況ですので、ソフトバンクにとってはコストを抑えて資金調達することが可能となっています。

 

そして、あくまで株の発行になるので財務上の取り扱いは資本となります。社債を発行すると負債が増えてしまいますが、実態は社債に近くても自己資本比率を下げることなく資金調達が可能です。

 

管理人 武田
管理人 武田
社債型種類株式は発行体(ソフトバンク)にとって、社債と株式のいいとこどりをした商品と言えそうですね!

 

投資家にとってのメリット・デメリットは?

では、投資家にとってはどうでしょうか?発行体にとって良い商品でも、投資家にとって良い商品とは限らないですからね。

 

メリット・デメリットについて見ていきましょう。

 

ソフトバンク社債型種類株のメリット

個人的にはソフトバンク社債型種類株式の一番のメリットはNISAと相性がいいことだと思います。

 

NISAは少額投資非課税制度のことで、税金がかからない制度なのですが損益通算できないという大きな弱点がありました。

 

NISAで資産運用するならマイナスを出さずにプラスを出すことが必須だったのです。

 

ですが、ソフトバンク社債型種類株は、株としてNISAの対象でありながら大きく値下がりする可能性は小さいです。

 

そして社債だとNISAの対象ではありませんが、社債に類似したあくまで株なのでソフトバンク社債型種類株はNISAの対象となれるのです。

 

ソフトバンク社債型種類株はNISAと本当に相性がいい商品だと言えます。

 

ソフトバンク社債型種類株のデメリット

続いてデメリットを見ていきましょう。

 

まとめると以下のようなデメリットが考えられます。

 

  • 株だけれど議決権がない
  • 基本的に価格が上がらずキャピタルゲインが狙えない
  • 固定利回りで業績が良くても配当が増えない
  • 普通株のような流動性は期待できない
  • 買い取ってもらえない可能性もある
  • 倒産した場合に戻ってくる順位が低い

 

株と名前はついていますが株式として考えられる、株価の上昇、流動性の高さ、配当が上昇する可能性、議決権の行使などのメリットはありません。

 

一方で社債で保証されている確実な償還、会社が倒産した際の優先権などもありません。

 

投資家にとっては、株式と社債のメリットをなくした商品、悪いところどりをした商品とも言えそうです。

 

ソフトバンク社債型種類株の配当や利回りは良い悪い

さぁ、それでは結局ソフトバンク社債型種類株の配当利回りは良いのでしょうか?

 

各種商品と比較してみましょう。

 

(配当利回り比較)

ソフトバンク社債型種類株 3.20%~3.50%
ソフトバンク普通株 4.3%
ソフトバンクG第63回社債 3.03%
楽天モバイル債 3.3%

 

ソフトバンクの社債や楽天の社債と比較すると利回りは同程度です。

 

ソフトバンクの株式と比較すると配当利回りは小さくなっています。

 

それでいて、前章で見た通り社債や株式の金融商品としてのメリットは失われています。

 

ソフトバンク社債型種類株のデメリットばかりの商品性を考慮すると配当利回りは小さいと言えるでしょう。

 

ソフトバンク社債型種類株に投資すべきか否か

では、結論としてソフトバンク社債型種類株式に投資すべきでしょうか。

 

おすすめできるのは下記条件に該当する方です。

 

  • 株式投資はリスクが高くて怖い
  • でも国債などの配当利回りでは満足できない
  • NISAを活用したい

 

それ以外の大多数の方には、ソフトバンク社債型種類株はおすすめしないです。

 

株式投資など違う商品の方が良いでしょう。

 

個人的に調べて良いと思った投資先は下記ファンドランキングにて紹介しています。資産運用をご検討の方はぜひそちらもチェックしてみて下さい。

 

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