投資信託などのファンド選びの際によく言われる意見として「アクティブファンドはやめとけ」というものがあります。
果たしてこれは本当に正しいのでしょうか?本記事では「アクティブファンドはおすすめしない」の妥当性について検証していきます。
投資信託などのファンド選びで悩まれている方はぜひ参考にしてみて下さい。
また別記事でも資産運用について解説していますので良ければそちらも合わせてお読みください。
アクティブファンドとインデックスファンドの違い
まずアクティブファンドやインデックスファンドはどんなファンドのことを指すのでしょうか。
株式投資の世界ではベンチマークと呼ばれるものが存在します。有名なのは日経平均やS&P500などで、それぞれの市場の代表的な銘柄を組み込み、概ね日本株式市場や米国株式市場全体の動きを表すことができます。
これらのベンチマークよりいい運用成績を出そうとするファンドがアクティブファンドで、同じような成績を出そうとするのがインデックスファンドです。
インデックスファンドは投資する対象が決まっているので特別な銘柄選定は必要がありません。そのため、相対的に運用コストは安くなっています。
一方でアクティブファンドは独自の運用戦略でベンチマークを上回る成績を目指します。インデックスファンドより手間がかかっている分、運用コストは高くなりがちですがそれを含めてもベンチマーク超えを目指そうというのが基本コンセプトとなります。
アクティブファンドはなぜやめとけと言われるのか
それでは、なぜアクティブファンドはやめとけ/おすすめしない」と言われているのでしょうか。
大きく理由は3つあります。
- 手数料が相対的に高い
- 粗悪な商品が紛れ込んでいる
- 実際に多くのアクティブファンドがインデックスファンドに負けている
①手数料が相対的に高い
アクティブファンドはインデックスファンドと比較すると相対的に手数料が高いです。
この点に注目してアクティブファンドはおすすめしないという意見も多いです。
確かに手数料はインデックスファンドに比べると相対的に高いですが、それは当たり前です。なぜならやっている事が全然違うからです。
インデックスファンドはベンチマークに連動するよう運用するだけなので、投資手法も運用対象銘柄も決まっています。ある種、機械的に処理していくだけの仕事となります。
一方で、アクティブファンドは独自の運用戦略で銘柄選定をし状況に応じてポートフォリオも変更していきます。多大な手間がかかっているため多少コストが上昇するのも仕方のないことなのです。
②粗悪な商品が売られている
インデックスファンドが利益を出すかどうかは、株式市場全体が上昇していくかどうかによるので人間がコントロールするのは難しく、ある意味フラットな資産運用とも言えます。
一方で、アクティブファンドは金融機関が設計しているため、中には投資家の利益を顧みず金融機関の利益を追求しているのでは?と思われる商品もあります。
こういった商品を例に挙げてアクティブファンドはおすすめしないという意見もあります。これは確かにその通りだと言えるでしょう。
③実際に多くのアクティブファンドが負けている
そして、過去の運用成績を見てアクティブファンドはおすすめしないという意見もあります。インデックスファンドに負けているアクティブファンドが多くあるためです。
これも確かにその通りですが、インデックスファンドが必ずしも安定運用という訳ではなく超長期で保有し続けられるのであれば平均すると右肩上がりで成長しているものが多いという話になります。
途中で解約せず数年~数十年と保有できるのであれば年2%~7%程度を期待することが可能です。
ただいずれにせよ、インデックスに負けているアクティブファンドもあれば勝っているファンドもあるわけで、一概にインデックスファンドが絶対良いという話ではありません。
アクティブファンド VS インデックスファンド
それぞれファンドについてザックリ言うと次のようになります。
- アクティブファンド:ピンキリ(0~100点)
- インデックスファンド:超長期で保有すれば割とまとまる(40~70点)
アクティブファンドはめちゃくちゃピンキリだけどいい商品を選べば100点を狙えるし、逆に0点の商品も紛れ込んでいる。
インデックスファンドは超長期で保有することさえできればある程度運用成果はまとまり40~70点くらいはとれる。
こんなイメージになるのではないでしょうか!
要注意!おすすめしない投資信託3選!
では、実際に選んではいけない赤点のアクティブファンドはどのような投資信託なのでしょうか。
代表的な3つをご紹介していきます。
テーマ型
まず一つ目はテーマ型です。
例えば「バイオ」、「AI」、「ロボティクス」など流行りの事業領域で投資対象を絞り込んだ投資信託です。
こういった注目が集まる分野は投資信託が組成された時点ですでに高値になっていることが多く、いざ投資を開始すると値下がりすることが多いからです。
毎月分配型
続いては、毎月分配型の投資信託です。
このように考えて毎月分配型の投資信託を選ぶ人も多いです。
ですが実際には、毎月分配型の投資信託は毎月運用の原資が減ってしまうため運用で利益を出し続けるのが非常に困難な設計となっています。
投資家の出資したお金がそのまま返ってきてるだけのことも多いです。
金融庁にも注意喚起されているタイプの商品になりますので選ばないように注意してください。
通貨選択型
最後は通貨選択型です。
株式などに投資すると同時に為替取引も行い、金利差による収入や為替差益を狙うタイプの投信です。
一般的には、ブラジルレアルやトルコリラなど新興国の値動きの激しい通貨コースが用意されています。
為替取引は完全にギャンブルですのでそもそもおすすめしていませんが、わざわざ高い手数料を払って投資信託を通してやることではないです。
どうしてもやりたいなら、為替取引は別途FX業者を通して行うと手数料が下がるのでよいでしょう。
これらの赤点とも呼べるようなアクティブファンド(投資信託)を選ぶならインデックスファンドの方がいいのは間違いありません。
どういうアクティブファンドを選べばいいのか見ていきましょう。
おすすめできる良いアクティブファンドとは
資産を増やすために必須の条件
まず大前提として「投資家の資産を増やすこと」を目的としたアクティブファンドでなければいけません。
これを達成するためにおすすめしたいのは、アクティブファンドはアクティブファンドでも投資信託ではなくヘッジファンドです!
ヘッジファンドは富裕層向けに発展した資産運用サービスで投資家の資産を預かり代わりに運用します。最低投資金額が1000万円~と定められていることが多く富裕層向けのサービスとなっています。
ヘッジファンドでは成果報酬制度が採用されています。投資家の資産を増やすことで彼らの利益も増えるのです。これがヘッジファンドが投資家の資産を増やすために存在すると断言できる理由です。
一方で、投資信託では購入時の手数料や運用成績に連動しない固定の信託報酬が金融機関の報酬です。これでは、投資家の資産を増やす気がないと言っているようなものなのです。
資産運用を成功させるために
そして、ヘッジファンドは独自の運用戦略でハイパフォーマンスを残しておりそのレベルの高さを証明しています。
こちらは3000を超えるヘッジファンドのパフォーマンスをまとめたヘッジファンド指数と日経平均を比較したものになります。
日経平均が40%しか成長していない期間にヘッジファンド指数は+500%と12倍以上の成長を見せています。
このようにベンチマークを上回るアクティブファンド(ヘッジファンド)があるのは事実なのです。
100点のアクティブファンドにトライしてみたい方はぜひヘッジファンドを検討してみて下さい。
アクティブorインデックス!どんな人が向いている?
アクティブファンドとインデックスファンドについてまとめてみます。
インデックスファンド | アクティブファンド(投資信託) | アクティブファンド(ヘッジファンド) | |
おすすめ度 | △ | × | ◎ |
運用能力 | △ | × | ◎ |
ファンドマネージャーの熱意 | × | × | ◎ |
インデックスファンドは少額から投資できますし、まずは資産運用を始めてみたいという人におすすめです。
資産運用できちんと資産を増やしていきたいという人には絶対にアクティブファンド(ヘッジファンド)がおすすめです。
最低出資金額のハードルがあるものの、成果報酬制度によるファンドマネージャーの熱意や、圧倒的な運用能力は投資信託ではまねできません。
ヘッジファンドに出資するには、ホームページから問い合わせて直接説明を聞く必要があります。
個別のヘッジファンドについては下記ファンドランキングにて紹介していますので、投資先をお探しの方はそちらもぜひチェックしてみて下さい。