MHAM新興成長株オープンは比較的新しい企業に投資する投資信託です。
このように考えて投資している人も多いのではないでしょうか。果たして本当にMHAM新興成長株オープンの価格は上昇していくのでしょうか。
本記事ではMHAM新興成長株オープンの評判や投資すべきか否かについて解説していきます。
また、個別投信については別記事でも解説していますので良ければそちらも合わせてご一読ください。
MHAM新興成長株オープンの特徴
MHAM新興成長株オープンの基本情報
まずはMHAM新興成長株オープンの基本情報です。
投資対象 | 株式・一般 |
---|---|
投資対象地域 | 日本・グローバル |
為替ヘッジ | あり(適宜ヘッジ) |
設定日 | 2000年2月25日 |
委託会社 | アセットマネジメントOne株式会社 |
投資対象は株式です。対象地域は日本・グローバルとなっています。一応グローバルに投資する可能性もあるという事でこのような表記となっていますが、基本的に日本株に投資すると考えて差支えないです。
為替ヘッジもありとなっていますが、基本日本株投資なのであまり気にしなくて良いでしょう。
設定されたのは2000年であり20年以上の運用実績がある投資信託となっています。
投資戦略を分析
続いて、MHAM新興成長株オープンの投資戦略を見ていきましょう。
目論見書によるとMHAM新興成長株オープンの投資戦略は3つです。
- 高成長が期待できる「新興企業」に投資する
- 外貨建て資産への投資を行うことがある
- TOPIXをベンチマークとしてそれを上回る運用を目指す
この中で特徴的なのは①の「新興企業」に投資するです。
この新興企業とは、創業25年以下または上場後10年以下の企業を目安としています。
出典:交付目論見書
コンセプトとしては比較的若い企業に投資することで企業の成長・拡大期の上昇を取りこもうという考えとなっています。
考え方としては分かりやすいですし、共感できる部分もありますが、一方で投資の世界では上場年数はあまり関係ないとも言われています。
では、MHAM新興成長株オープンの評判はどうなっているのか!見ていきましょう。
MHAM新興成長株オープンの評判は良い?悪い?
投資信託では優秀だった投信を表彰するアワードがいくつかあります。
その中でMHAM新興成長株オープンはR&Iファンド大賞2022を受賞しています。
出典:マンスリーレポート
投資信託20年部門/国内中小型株式部門で見事、最優秀ファンド賞を受賞しています。
MHAM新興成長株オープンの世間一般の評判は良いと言えるでしょう。
MHAM新興成長株オープンの掲示板での評判
続いて、掲示板でのMHAM新興成長株オープンの評判も見ていきましょう。
Yahooファイナンスの口コミはこちらです。
出典:Yahooファイナンス
MHAM新興成長株オープンは手数料が高い代わりにベンチマークを上回る運用成果を目指すアクティブファンドです。
そのため、指数と比較してそれに負けてるんだったら手数料が安いETFでいいんじゃないかという意見ですね。
比較した期間が定かではないですが、指摘している点はその通りだと思います。
続いての口コミはこちらです。
出典:Yahooファイナンス
MHAM新興成長株オープンは新しい成長企業に投資します。成長株は基本的に金利が低いと調子が良く、金利が高いと逆に調子が悪くなります。
この方は金利が緩やかに上がると考えているため、今後の見通しとしても厳しいのでは?という意見ですね。
これもまさにその通りで、今後の投資環境としてはMHAM新興成長株オープンの上昇を期待しづらい状況となっています。
MHAM新興成長株オープンの手数料は高い?安い?
MHAM新興成長株オープンはベンチマークを上回る運用を目指すアクティブファンドです。
手数料についても確認しておきましょう。同じ日本株投資のファンドと比較してみます。
ひふみ投信 | 新成長株ファンド | MHAM新興成長株オープン | |
購入時手数料 | なし | 最大3.3% | 最大3.3% |
信託報酬(実質) | 年1.078% | 年率1.87% | 年率1.87% |
解約手数料 | なし | 0.3% | なし |
独立系投信のひふみ投信と比べるとかなり高い手数料となっていますが、同様の成長株投資信託と比較すると同程度となっています。
MHAM新興成長株オープンの手数料は成長株のカテゴリーとしては特に高い訳ではないですが、一般的な水準と比較すると高いと言えそうです。
MHAM新興成長株オープンの投資先上位10銘柄
では、具体的な投資先についても見ていきましょう。
MHAM新興成長株オープンの具体的な投資先の上位10銘柄は次のようになっています。
2023年3月31日時点
順位 | 銘柄 | 業種 | 比率 |
1 | Macbee Planet | サービス業 | 3.2% |
2 | ジャパンマテリアル | サービス業 | 1.9% |
3 | 日置電機 | 電気機器 | 1.9% |
4 | インソース | サービス業 | 1.9% |
5 | スミダコーポレーション | 電気機器 | 1.8% |
6 | フィックスターズ | 情報・通信業 | 1.7% |
7 | 芝浦電子 | 電気機器 | 1.7% |
8 | ラクスル | 情報・通信業 | 1.7% |
9 | KOA | 電気機器 | 1.7% |
10 | コアコンセプト・テクノロジー | 情報・通信業 | 1.7% |
第1位のMacbee Planetはデータを活用したマーケティング分析サービスを提供する会社です。
近年ではリアルではなくインターネット上で購買行動が完結することも多いので、それを分析することで企業の収益増大に貢献します。
第3位の日置電機は各種テスターなどを製作する電気測定器メーカーです。車載電池市場の拡大から電子測定器の需要が増しています。
構成としては「サービス業」、「電気機器」、「情報・通信業」に特化しており、なかなか面白いポートフォリオと言えそうです。
MHAM新興成長株オープンの運用成績
設定来の運用成績
それでは、これまでのMHAM新興成長株オープンの運用成績はどうなっているでしょうか。
まずは設定来の運用成績を見てみましょう。
出典:マンスリーレポート
ベンチマークのTOPIXが緑色で基準価格がピンク色です。基準価格は23000円程となっており大きく増えていることが分かります。
純資産額も2018年から急激に増えて900億円ほどになった後、今は400億円程度で推移しています。
こうしてみるとなかなか良い運用成績ですね。もう少し詳しく見ていきましょう。
ベンチマークとの比較
設定来で見ると素晴らしい運用成績でしたが、最近はどうでしょうか。
リターン | 1年 | 3年(年率) | 5年(年率) | 10年(年率) |
MHAM新興成長株オープン | 2.18% | 19.57% | 4.67% | 17.41% |
TOPIX | 2.93% | 12.61% | 3.14% | 6.83% |
10年で見ると17.41%とTOPIXの6.83%に対して大きく勝ちこしていますね。
直近のリターンをグラフでも比較してみましょう。
こちらは3年間の比較となります。2021年までは大きくTOPIXを上回っていましたが2022年以降は同様の推移となっています。
長期で見ると大きくベンチマークを上回っており、昔から投資していた方はしっかりと利益を出されたのではないでしょうか。
逆にここ最近投資した方はあまり振るわずという状態かもしれません。
今後どうなる?見通しを解説!
それでは、MHAM新興成長株オープンの今後の見通しとしてはどうなっていくでしょうか。
掲示板の口コミの所でも話がでましたが、成長株は金利が低い状況の方が株価上昇に期待できます。
日本はすでに超低金利状態であり、どちらかというと今後は金利が上昇していくことが予想されます。
これから始めるには向かい風の投資環境となっています。
MHAM新興成長株オープンのこれまでの運用成績は素晴らしいものがありましたが、直近はそこまでですし、やはり投資環境の厳しさがあるのかもしれません。
わざわざ今から投資する理由もないと言えそうです。
個人的にファンドを分析した結果、おすすめファンドは下のランキングにまとめていますので投資先をお探しの方はぜひチェックしてみて下さい。