次世代米国代表株ファンド(愛称:メジャーリーダー)に関して良い評判や悪い評判がありますが、投資すべき投資信託なのでしょうか。
分配金がたくさん貰えるとの口コミもありますが実際はどうなのでしょうか。
果たして次世代米国代表株ファンド(愛称:メジャーリーダー)は儲かるのか?分析して解説していきます。
次世代米国代表株ファンド(愛称:メジャーリーダー)への投資を検討中の方は参考にしてみて下さい。
また、別記事でも個別投信について解説していますのでよければそちらもご覧ください。
次世代米国代表株ファンド(メジャーリーダー)はどんなファンド?
次世代米国代表株ファンド(メジャーリーダー)の運用戦略
さてこちらのファンドはどんな運用戦略で投資を行っていくのでしょうか。
もうファンド名から丸わかりですね!笑
名前の通り「米国の次世代を代表する銘柄」に投資をしていきます。
もう少し具体的に言うと、米国を代表する株価指数の「ダウ・ジョーンズ工業株価平均(ダウ工業株30種)における構成銘柄」をベースに更なる有望株があれば入れ替えていきます。
次世代米国代表株ファンド(メジャーリーダー)の選定プロセス
ダウ工業30種の一部を入れ替えていくわけですが、この時の選定プロセスは以下のようになります。
出典:交付目論見書
ざっくり言うと、時価総額100億米ドル以上の銘柄で、ダウ工業30種よりも有望だと思える銘柄があれば入れ替えるという事ですね。
次世代米国代表株ファンド(メジャーリーダー)はNISA運用できる?
さて、概要は分かりましたがここでNISAを利用できるのかも確認しておきましょう。
NISAは説明不要かと思いますが、少額投資非課税制度のことで利益を出せた場合でも税金を支払う必要がありません。
次世代米国代表株ファンド(メジャーリーダー)はNISAの成長投資枠が利用可能です。
ただし、NISA成長投資枠には上限金額が定められており、年間240万円、合計で1200万円となっています。
また損失が発生した際の損益通算もできませんので、NISAを利用する際はご注意ください。
次世代米国代表株ファンド(メジャーリーダー)の評価や評判は?
さて、ここで次世代米国代表株ファンドの評価や評判がどうなっているのか見ていきましょう。
投資信託の世界には優秀な投資信託を表彰する各種アワードが存在します。
次世代米国代表株ファンド(メジャーリーダー)はその中で「R&Iファンド大賞2024 投資信託10年/北米株式コア部門 最優秀ファンド賞」を受賞しました。
出典:月次レポート
過去10年間のパフォーマンスが評価されての受賞ですから、次世代米国代表株ファンド(メジャーリーダー)に対する世間の評判は高いと言えます。
次世代米国代表株ファンド(メジャーリーダー)の掲示板での口コミは?
続いて、個人からの評価や評判を確認するためにメジャーリーダーの掲示板での口コミも見てみましょう。
出典:Yahooファイナンス
基準価格の上昇を喜ぶ口コミですね。継続して支援する姿勢がうかがえます。
続いての口コミはこちらです。
出典:Yahooファイナンス
こちらは、メジャーリーダーがR&Iファンド大賞で表彰されたことを喜ぶ口コミですね。
更なる成長を望むと共に、分配金の支払いを希望していることが分かります。
他の口コミを見ていても分配金を希望する声は大きく、この投信で運用する人の目的の一つとして分配金があることは間違いなさそうです。
ただ、繰り返しになりますが分配金を出す投資信託はおすすめできません。なぜなら、分配金により複利の効果が得られなくなるため運用効率が大幅に悪化するからです。
次世代米国代表株ファンド(メジャーリーダー)の掲示板での口コミは悪くありませんが、だからと言って良い投資信託だとは限らないので注意してください。
メジャーリーダーの分配金は実際どう?
さて、分配金目的でメジャーリーダーに投資している人が多いことは分かりました。
では実際にどれだけメジャーリーダーで分配金が出ているのか確認しておきましょう。
こちらが分配金実績です。
過去のデータを見ると、累計16,105円もの分配金がなされていることが分かります。基準価格は執筆時点で9750円ですのでほぼ横ばいと考えると、利益が全て分配金として出されている計算になりますね。リターンとしては約+161%です。
ちなみに分配金を出さずに再投資していた場合の設定来のリターンは+338%です。
分配金を出す | 再投資 | |
リターン | +161% | +338% |
分配金を出すことでリターンが半分以下になってしまうのです。どれだけ分配金を出す投資信託が非効率か確認できたのではないでしょうか。
次世代米国代表株ファンド(メジャーリーダー)の手数料とは
ここで次世代米国代表株ファンド(メジャーリーダー)の手数料についても確認しておきましょう。
メジャーリーダーと同様、米国株で運用するアクティブファンドで比較してみます。
フィデリティ・ 米国優良株・ ファンド |
ティー・ロウ・プライス 米国成長株式ファンド | 次世代米国代表株ファンド | |
購入時手数料 | 最大3.3% | 最大3.3% | 最大3.3% |
信託報酬(実質) | 年率1.66% | 年率1.52% | 年率1.60% |
解約手数料 | なし | なし | なし |
購入時手数料と解約手数料はすべて同じです。
信託報酬は若干の差はありますが、年率1.60%程度でほぼ同じです。
次世代米国代表株ファンドの手数料は標準的な水準だと言えるでしょう。
次世代米国代表株ファンド(メジャーリーダー)の投資先銘柄を分析
さぁ、いよいよ次世代米国代表株ファンド(メジャーリーダー)が実際にどんな銘柄に投資しているのか見てきましょう。
銘柄 | 業種 | 比率 |
ゴールドマン・サックス・グループ | 金融 | 8.3% |
ユナイテッドヘルス・グループ | ヘルスケア | 8.2% |
マイクロソフト | 情報技術 | 7.4% |
アマゾン・ドット・コム | 一般消費財・サービス | 7.2% |
アメリカン・エキスプレス | 金融 | 6.4% |
アムジェン | ヘルスケア | 5.3% |
キャタピラー | 資本財・サービス | 5.2% |
TJX | 一般消費財・サービス | 4.5% |
ビザ | 金融 | 4.2% |
インテュイティブサージカル | ヘルスケア | 3.9% |
下線を引いてあるのがダウ・ジョーンズ工業株価平均に組み込まれている銘柄です。
10銘柄中8銘柄がNYダウ銘柄ですね。比率としては上位10銘柄の合計60.6%のうち52.2%が該当します。
ざっくりですが構成銘柄のうち80%~90%ほどはダウ・ジョーンズ工業株価平均とかぶっていると考えているといいでしょう。
次世代米国代表株ファンド(メジャーリーダー)の気になる運用成績とは
設定来の運用成績
このような運用をした結果、パフォーマンスはどうなっているのでしょうか。
まずは設定来の運用成績を見てみましょう。
出典:月次レポート
2013年に設定されてから順調に右肩上がりで成長しています。特にコロナショック後の伸びがすさまじいですね。
分配金を出さずに再投資していれば基準価格も4万円を超えていたはずですので、4倍以上と素晴らしいリターンを残せていたはずです。
ただ、これだけでは市況が良かったのかポートフォリオが良かったのか分からないので、ベースとなっているNYダウとも比較してみます。
ダウ・ジョーンズ工業株価平均と比較する
次世代米国代表株ファンド(メジャーリーダー)とダウ・ジョーンズ工業株価平均を比較した結果はこちらです。
- 次世代米国代表株ファンド:51%
- ダウ・ジョーンズ工業株価平均:61.03%
直近3年で見てみると、次世代米国代表株ファンドが51%の上昇に対して、NYダウは61%も成長しています。
ちなみに設定来で比較しても次世代米国代表株ファンドが+338.3%でNYダウが+354.4%です。
つまり、一生懸命分析して銘柄を入れ替えた結果、ダウ・ジョーンズ工業株価平均よりもパフォーマンスが悪くなってしまっているのです。
これでは高い手数料を払って次世代米国代表株ファンドを選ぶ意味はまるでないですね。
せっかく資産運用するならほかのファンドの方が良いでしょう。
個人的に分析した結果、おすすめできるファンドは下記のランキングで紹介していますので投資先をお探しの方はぜひそちらもチェックしてみて下さい。