絶対に100%確実に勝てる方法は残念ながら資産運用には存在しません。しかしながら、皆が気づいていないような、ほぼほぼ必勝法とも言える運用方法は存在します。
現に投資のプロであるヘッジファンドは歴史的に見ても圧倒的な運用成績を残しており、ヘッジファンドの運用戦略に秘密がありそうです。
という訳で今回は、個人投資家でも勝てる運用先の選び方について解説していきます。
資産運用のプロ『ヘッジファンド』
ヘッジファンドは資産運用のプロで主に富裕層から1億円~といった資金を預かり代わりに運用します。
欧米の超富裕層の間では余剰資金があればまずヘッジファンドに依頼するのが普通です。腕の良いファンドマネージャーがいるヘッジファンドでは、希望者が多すぎて資金を受け入れてもらえない事もあります。
歴史がそれを証明しています。
ヘッジファンドの運用成績についてはこちらを見て下さい。
これはEurekahedge Hedge Fund Indexと日経平均の比較になります。日経平均が+40%しか成長していないのに対して、ヘッジファンド指数は+500%も成長しています。
ヘッジファンド指数が、日経平均の約12倍の成長をたたき出していることが分かりますね。ヘッジファンドが圧倒的な運用成績を残しているのは疑いようのない事実となっています。
リターンを実現するヘッジファンドの運用戦略とは?
運用のプロ『ヘッジファンド』の銘柄選定
それでは、ヘッジファンドはどのようにしてこれだけの運用成績を残しているのでしょうか。
ヘッジファンドによって運用戦略は様々ですが、今回は代表的なバリュー投資について解説します。
会社本来の企業価値より株価が安くなっている銘柄に投資する。いずれ株価は企業価値に収斂していくと考えられるので株価上昇が期待できる。
言葉だけだとちょっと分かり辛いかもしれませんね。イメージ図はこちらです。
参照:MUFG HP
理論的には、「企業価値」と「株価」の線はピッタリ一致するはずです。しかしながら、現実的には様々な要因でタイミングによってずれが生じてきます。
ただし、長期で見ると概ね連動するように動いていきますので、「企業価値」よりも「株価」が安い時に投資しておけば株価上昇が期待できるのです。
【バリュー投資のメリット】
- 損しにくい
- 安定運用ができる
【バリュー投資のデメリット】
- いつ株価上昇が始まるか分からない
- 長期投資になりやすい
運用のプロ『ヘッジファンド』の出口戦略
バリュー投資は損しにくく、とても魅力的な投資手法である一方、弱点もあります。
それは、いつ株価上昇が始まるか分からない、ということです。割安な価格で投資できたとしても、何もきっかけがなく注目されなければ、ずっと割安なままかもしれません。
これは、バリュートラップと呼ばれています。
ですが、ヘッジファンドは一味違います。ヘッジファンドだからこそできる出口戦略を持ち合わせているのです。個人投資家ではマネできないので本当にうらやましいです笑
ヘッジファンドは、個人投資家と違い資金力がありますので投資先の大株主になることができます。その上で、会社に対して配当や自社株買いなどの株主還元を働きかけることができます。
こういったきっかけがあれば、えてして株価は上昇しやすいです。株を買って終わりではなく、株を買った後も企業に働きかけることができるのがヘッジファンドの大きな魅力です。
個人投資家が資産運用で勝つ必勝法はコレだ!
皆が気づいていない秘密の運用戦略とは
さぁ、それでは個人投資家が資産運用で勝つにはどうすれば良いのでしょうか?
答えは非常にシンプルです。
それは、ヘッジファンドのマネをすればいいのです!
そう思った方も安心して下さい。ヘッジファンドの運用戦略を完全にゼロから自分で実践するのではなく、結論だけマネします!つまり、ヘッジファンドが投資している銘柄に投資してしまえばいいのです!笑
ヘッジファンド目線で運用する投資信託
それは、ちょっとズルいのでは?笑、そう思った方も引け目を感じる必要はありません。
世の中の投資信託でも、ヘッジファンドのマネをしているファンドはたくさんあります。
- 大和アセットマネジメント「ダイワ新成長株主還元株ファンド(株主の微笑み)」
- 野村アセットマネジメント「日本企業価値向上ファンド」
- 日興アセットマネジメント「日興キャッシュリッチ・ファンド」
- アムンディ・ジャパン「アムンディ・ターゲット・ジャパン・ファンド」
- スパークス・アセット・マネジメント「スパークス・日本株式スチュワードシップ・ファンド(対話の力)」
潔くヘッジファンドのマネをすることは、立派な運用戦略なのです。
ヘッジファンドはどういう会社を狙うの??
ヘッジファンドの具体的な投資先とは
ここまで見てきて運用戦略は分かりました。じゃあ一体ヘッジファンドはどんな会社に投資しているのか気になりますよね。
ヘッジファンドが狙う会社には主に次のような特徴があります。
- 現金をたくさん保有している
- PBRが低い
- ROEが低い
- 外国人持株比率が高い
現金はたくさんあって資産を見ると極めて安全な会社だけれども、余剰金の使途や将来のビジョンが明確に示されていない会社は株価が安いままになりやすいです。
また、外国人持株比率が高いと株主同士で協調して企業に働きかけることもできるため、より投資対象になりやすい傾向があります。
では、具体的にどんな企業がターゲットになってきたのか見ていきましょう。
時価総額(億円) | PBR | 大量保有報告書を提出した主な運用会社 | |
太平洋金属 | 808 | 1.1 | エフィッシモキャピタルマネージメント、キャピタル・インターナショナル |
ドウシシャ | 560 | 0.70 | ダルトン・インベストメンツ、マフューズ・インターナショナル |
しまむら | 4,012 | 0.99 | イーストスプリング、ブラックロック |
きんでん | 3,237 | 0.65 | シルチェスター・インターナショナル |
コニカミノルタ | 2,593 | 0.50 | テンプルトン・グローバル・アドバイザーズ、ブラックロック |
日立製作所 | 59,691 | 1.51 | ブラックロック |
本田技研工業 | 63,164 | 0.61 | ブラックロック |
リコー | 6,769 | 0.80 | エフィッシモキャピタルマネージメント、イーストスプリング |
三菱地所 | 25,311 | 1.27 | ブラックロック |
商船三井 | 12,376 | 1.16 | イーストスプリング、GLG、JPモルガンAM、ブラックロック |
時価総額が数百億円規模の小さめの会社から、数兆円の超巨大企業まで幅広く投資対象となっています。
名前を見ても、しまむらや日立、ホンダ、リコー、三菱地所、商船三井と誰もが知る有名企業が並んでいます。
さらに、一番右の列を見ると、どんなヘッジファンドが日本の企業に投資しているか分かりますね。
こういったヘッジファンドがどのような企業に投資しているかを調べてマネしてしまえばいいのです。
投資銘柄の調べ方
ヘッジファンドがどのような銘柄に投資しているかは個人でも調べることができます。
なぜなら、株式を5%以上保有する人は「大量保有報告書」という書類を提出しなければならず、これは公開情報のため誰でも見ることができるのです。
ヘッジファンドがどこの企業の大量保有報告書を提出しているかは、EDINETという金融庁のサイトから調べることができます。
気になる方はぜひ調べてみて下さい。
ただ調べるのはなかなか骨が折れる作業でもありますので、手間がかかって面倒くさいという方には、ヘッジファンドに資産を預けて運用してもらう方法がおすすめです。
もともとは欧米の超富裕層の間でヘッジファンドでの運用が選ばれていて、日本では個人投資家向けにサービスを提供するヘッジファンドはあまりありませんでした。
しかし、最近ようやく日本でも1000万円ほどから投資できるヘッジファンドが登場してきていて活躍しています。
私が個人的に研究・分析した結果、個人投資家の方におすすめできるヘッジファンドは下記ランキングにて紹介しています。
こういった方はぜひ下記のランキングから運用先のヘッジファンドを探してみて下さい。