投資信託

今後どうなる?【ネットウィン】netWIN GSテクノロジー株式ファンドはどこまで上がる?評判や掲示板も含め徹底分析

IT関連企業に投資する投資信託は数多くありますが、比較的最近設定された投信も多いです。

 

そんな中で1999年に設定された老舗IT投資信託が「(ネットウィン)netWIN GSテクノロジー株式ファンド」です。

 

管理人 武田
管理人 武田
長くやっていることもあり、運用資産残高も非常に多い、大きな投資信託ですね。

 

それでは、(ネットウィン)netWIN GSテクノロジー株式ファンドは投資した方が良い投資信託なのでしょうか?選ばない方が良いのでしょうか?

 

掲示板などの評判も踏まえて今後どうなるのか、どこまで上がるのか解説していきます。

 

また、個別投信については別記事でも解説していますので良ければそちらも合わせてお読みください。

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【ネットウィン】netWIN GSテクノロジー株式ファンドの特徴

ネットウィンの概要

まずは【ネットウィン】netWIN GSテクノロジー株式ファンドの基本的な内容から確認しておきましょう。

 

投資対象地域 北米
決算頻度 年2回
為替ヘッジ Aコース(あり)/Bコース(なし)
委託会社 ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント株式会社
設立 1999年11月29日

 

日本国内には投資せず、米国の株式専門に投資する投資信託となっていますね。

 

そのため、為替リスクはありますが、為替ヘッジありとなしの2コースから選ぶことができます。

 

そして、運用会社はゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントです。ゴールドマンといえば金融業界の超エリートが集う大企業ですね。

 

そんな限られたエリートしかいないゴールドマンが作る投資信託はどんなファンドなのでしょうか。

 

投資コンセプト

【ネットウィン】netWIN GSテクノロジー株式ファンドは、主としてテクノロジーの発展に恩恵を受ける米国企業に投資する投資信託です。

 

その中でも特に「テクノロジー・トールキーパー」企業に投資します。

 

「テクノロジー・トールキーパー」企業って聞いたことないけど何だろう?

 

知らないのも当然です。これはゴールドマン・サックスが登録商標としている言葉であり、意味合いとしては次のような企業を指します。

 

テクノロジー・トールキーパー企業とは

出典:交付目論見書

 

単発で終わるのではなく、継続的にビジネスモデルを改善でき、さらに継続的な収益を期待できる企業をイメージしているのでしょう。

 

確かにこういった企業には社会環境の変化に合わせた成長が期待できると言えます。

 

それでは、リアルな評判はどうなっているか見ていきましょう。

 

netWIN GSテクノロジー株式ファンドの評判は?

投資信託業界においては優秀だった投資信託を称える各種のアワードが存在します。

 

主なアワードには次のようなものがあります。

  • R&Iファンド大賞
  • FUND OF THE YEAR 20XX MORNING STAR AWARD
  • 投信ブロガーが選ぶ!Fund of the year 20XX

 

この中でなんとネットウィンはR&Iファンド大賞2023 最優秀ファンド賞を受賞しています。

 

出典:月次レポート

 

2017-2023年に優秀ファンド賞もしくは最優秀ファンド賞を数多く受賞しています。

 

1年だけではなく継続して受賞していることはすばらしく、非常に良い評判を得ていると言えるでしょう。

 

netWIN GSテクノロジー株式ファンド Bコース(為替ヘッジなし)の掲示板での評判は

続いて、投資家の口コミを反映している掲示板での評判も見ていきましょう。

 

今回は、純資産が大きいBコース(為替ヘッジなし)をチェックしていきます。

 

出典:Yahooファイナンス

 

ネットウィンが下落したタイミングでは弱気になっている投資家も多いようです。

 

また、投資先の企業どうこうよりも為替レートに関する口コミが目立ちました。やはり為替リスクの影響はとても大きいですね。

 

運用成績が良い時と悪い時で評価が分かれましたが、掲示板での評価そのものは悪くはないと言えそうです。

 

ネットウィンの手数料は高い?

さぁ、そんなネットウィンですが手数料水準はどうでしょうか。

 

ネットウィンと同様、海外に投資する他の投資信託と比較してみましょう。

 

グローバル・エクスポネンシャル・イノベーションファンド アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信 netWIN GSテクノロジー株式ファンド
購入時手数料 3.3% 3.3% 3.3%
信託報酬(実質) 年率1.7675% 年率1.727% 年率2.09%
解約手数料 なし なし なし

 

購入時手数料は3.3%、解約手数料はなしと他の投資信託と同程度です。

 

しかしながら、信託報酬は2.09%と2%を超えており他の投資信託と比較しても高くなっています。

 

総じて、ネットウィンの手数料は高いと言えるでしょう。手数料が高くてもいいのですが、それに見合ったリターンが見込めなければいけません。

 

ネットウィンの投資先上位10銘柄

という訳で具体的にネットウィンがどんな投資をしているのか見ていきましょう。

 

投資先上位10銘柄はこちらです。

 

(2024年1月31日時点)

銘柄名 比率 市場 業種
1 マイクロソフト 9.1% NASDAQ 情報技術
2 アルファベット 8.7% NASDAQ コミュニケーション・サービス
3 アマゾン・ドット・コム 4.9% NASDAQ 一般消費財・サービス
4 エヌビディア 4.7% NASDAQ 情報技術
5 マーベル・テクノロジー 4.5% NASDAQ 情報技術
6 アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD) 3.9% NASDAQ 情報技術
7 セールフォース 3.5% NYSE 情報技術
8 エクイニクスクス 3.4% NASDAQ 不動産
9 ワークデイ 3.2% NASDAQ 情報技術
10 アップル 3.2% NASDAQ 情報技術

 

1位から順番にマイクロソフトやアルファベット、アマゾン、エヌビディアと超巨大企業が並んでいますね。

 

これらはS&P500やNASDAQ100でも構成上位10銘柄に入る誰もが知る大企業です。あまりかぶっているとインデックス投資で良いのではという話になりますので違いがあった方が嬉しいですね。

 

さらに、業種別で見ると比率は情報技術が67.3%と圧倒的多数を占めています。

出典:月次レポート

 

ネットウィンはIT関連の大企業に集中して投資する投資信託と言えそうです。

 

ネットウィンの運用成績

設定来の運用成績

さぁ、それではそんなネットウィンの運用成績はどうなっているのでしょうか。

 

これまでの運用成績を見てみましょう。

出典:ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント

 

1999年の11月から運用開始していますが、運用をスタートしてすぐ半額以下まで大きく値下がりしています。

 

これは1999年代から2000年代初期にかけておこったインターネット・バブルが弾けたためですね。

 

その後、2013年に入ってようやく当初の基準価格10,000円まで回復していますので、非常に長い間低迷していた投資信託だと言えます。

 

管理人 武田
管理人 武田
逆に大きく値下がりしても長い間ファンドが継続できたのもすごいですよね。

 

ここ数年は、米国株式市場の急成長に合わせて大きく成績を伸ばし、一度マーケットの減退に合わせて下落しましたが、その後再び大きく上昇しています。

 

こうしてみるとかなりボラティリティの高いハイリスクな投資信託となっています。

 

さらに、ネットウィンの手数料はかなり高いのでマーケットよりも大きなリターンを見込めなければハイリスクを取って投資する意味がありません。

 

続いてマーケットと運用成績を比較していきましょう。

 

マーケットとの比較

ここ3年の運用成績をS&P500と比較してみましょう。

 

結果はこちらです。

 

出典:WEALTH ADVISOR

 

  • netWIN GSテクノロジー株式ファンドBコース +65.57%
  • S&P500 +93.15%

 

ピンク色のネットウィンはオレンジ色のS&P500と途中まではほぼ同じような推移を見せていますが、2022年以降は大きく負け越しています。

 

結果を見るとネットウィンはS&P500に大きく負けています。

 

高い手数料を払ってネットウィンに投資するよりも安い手数料を支払ってインデックス投資をした方がパフォーマンスが良いのです。

 

これでは、わざわざネットウィンに投資をする意味は全くないですよね。

 

どこまで上がる?ネットウィンの今後の見通しを分析

では、ネットウィンは今後どうなっていくのでしょうか。

 

ネットウィンの純資産額はAコースで1736億円、Bコースで9884億円と非常に大きくなっています。

 

これほどまでに大きくなってしまうと時価総額の小さい銘柄では運用しきれず、時価総額の大きい超大企業で運用せざるを得ません。

 

そうなると結果としてインデックスに近しい動きをすることが予想されます。

 

管理人 武田
管理人 武田
ネットウィンの投資先上位銘柄は、S&P500などのインデックスを構成する上位銘柄とかぶっていましたね!

 

米国はインフレ対策のために利上げをしており、しばらくは金利が高い水準が続きそうです。

 

そういった環境下ではIT関連企業の大きな成長に期待するのは難しいでしょう。

 

ネットウィンの今後は厳しい環境が続きそうです。少なくとも今は投資しない方が良いと言えます。

 

まとめ

では、最後に(ネットウィン)netWIN GSテクノロジー株式ファンドについてまとめてみます。

 

  • ネットウィンは米国のテクノロジー関連企業に投資する
  • 運用資産額が大きいため上位銘柄はインデックスと被っている
  • 手数料はかなり高い
  • それでいてマーケットに負けているのでわざわざ選ぶメリットはない
  • 米国は利上げしており今後も厳しい環境が続くと予想される

 

ネットウィンの今後はかなり厳しい状況が予想される結果となりました。

 

これから投資を始めるのであれば他に良いファンドはいくつもあります。優秀なファンドであれば年利10%~を期待できます。

 

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