投資信託

配当金で生活できる!?日経高配当株50ETF(1489)の評判とは!配当利回りや手数料を徹底調査

高配当ETFへの投資で配当金生活を実現できないかなぁ。

 

「配当金生活」

 

なんて響きのいい言葉なのでしょうか。誰もが一度は憧れますよね!

 

高配当に着目した「NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信(1489)」で配当金生活は実現できるのでしょうか。日経高配当株50ETF(1489)の評判をチェックします。

 

運用を悩んでいる方の参考になれば幸いです。

 

また別記事でも高配当ETFについて解説していますので気になる方はそちらもご覧ください。

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日経高配当株50ETFの運用戦略

日経高配当株50ETFってどんなファンド?

それでは、まず日経高配当株50ETFがどんなファンドなのかから見ていきましょう。

 

正式名称は「NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信」で愛称が「NF・日経高配当50ETF」となっています。

 

名前の通り「日経平均高配当株50指数」に連動するような運用成果を目指すインデックスファンドです。

 

管理人 武田
管理人 武田
つまり、日経平均を構成する銘柄の中でも配当の高い50銘柄に投資していくよ~というファンドとなっています。

 

高配当株狙いのファンド

このように高配当狙いのファンドはいくつかあり、投資信託も組成されています。

 

  • Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)
  • 日経平均高配当利回り株ファンド

 

Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)は同様の指数に連動したファンドですのでパフォーマンスに大差はありません。

 

「日経平均高配当利回り株ファンド」は日経平均を構成する銘柄の中から高配当である30銘柄に絞って投資をしていきますので、発想は同じですがパフォーマンスは異なってきます。

 

本記事では「NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信」を中心に解説していきます。

 

日経高配当株50ETFはNISAで運用できる?

まずはNISA(少額投資非課税制度)が適用できるかどうかから確認しておきましょう。

 

日経高配当株50ETFは新NISA(成長枠投資)で購入することが可能です。

 

成長枠投資の上限金額は年間240万円ですので、この金額に収まる少額の資産運用を考えている場合は、新NISAの適用を検討してみてもいいでしょう。

 

日経高配当株50ETFの掲示板での評価や評判は?

続いて、日経高配当株50ETFの評判について見ていきましょう。

 

今回は実際に投資している人の口コミも確認できるYahoo掲示板をのぞいてみます。

 

出典:Yahooファイナンス

 

基準価格が回復してきており、米国の政策金利も引き下げられていくことからよりポジティブな方向にいくのではないかという口コミですね。

 

出典:Yahooファイナンス

 

こちらは米国・日本の先物や為替の状況的に今後をやや不安視する口コミです。これから米国株の暴落があるのではないかと予想していますね。

 

掲示板の口コミは全体的に今後の動きについて議論する声が多く見られました。

 

これも日本株式市場の代表的な株価指数に連動する商品だからでしょうか。

 

実際に投資している人はあれこれ将来を考えながら活発に議論しており、運用のパフォーマンスが今後どうなるかは別として、評判としては悪くないと言えそうです。

 

日経高配当株50ETFの手数料とは

ここで、NF・日経高配当50ETFの手数料が高いのか安いのか、同種のファンドと比較して確認しておきましょう。

 

日経平均高配当利回り株ファンド Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型) NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信
購入時手数料 最大2.20% なし なし
信託報酬(実質) 年率0.693% 年率0.10725% 年率0.308%
解約手数料 なし なし なし

 

日経平均高配当利回り株ファンドの購入時手数料が最大2.20%になっていますが、大手ネット証券などを利用すればなしとなります。

 

ですので、実際には各ファンドの信託報酬を比較すればいいでしょう。

 

こうしてみると日経平均高配当利回り株ファンドが一番高く、NF・日経高配当50ETFが2番目に高くなっていますね。

 

なんと同じインデックス運用をするTracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)の約3倍の手数料ですから、NF・日経高配当50ETFを選ぶ意味はないでしょう。

 

NF・日経高配当50ETFの手数料は高いです。

 

日経高配当株50ETFの投資先銘柄を分析

では、いよいよ日経高配当株50ETFが具体的にどんな銘柄に投資しているのか見ていきましょう。

 

組入れ上位10銘柄はこちらです。

 

(2024年7月31日時点)

銘柄 業種 比率
1 武田薬品工業 医薬品 4.0%
2 日本製鉄 鉄鋼 3.7%
3 日本たばこ産業 食料品 3.6%
4 アステラス製薬 医薬品 3.6%
5 MS&ADインシュアランスグループホールディングス 保険業 3.2%
6 みずほフィナンシャルグループ 銀行業 3.2%
7 ソフトバンク 情報・通信業 3.2%
8 川崎汽船 海運業 3.1%
9 本田技研工業 輸送用機器 3.0%
10 JFEホールディングス 鉄鋼 2.9%

 

当然ですが日経平均に組み入れられている銘柄ですので超大企業ばかりが並んでいますね。

 

会社の急成長には期待しづらい部分がありますが、その代わり安定して配当を出す企業を選んでおりまさに配当狙いのコンセプトとなっています。

 

日経高配当株50ETFの利回りとは

配当利回りは高い?低い?

それでは、最も気になる配当利回りから確認していきましょう。

 

日経高配当株50指数の予想配当利回りはこちらです。

 

日経平均高配当株50指数 予想配当利回り 3.9%

 

日経平均銘柄の配当利回りが1.9%であることを考えると2倍ほどになっていますね。

 

コンセプトの通り、日経高配当株50ETFはかなり高い配当利回り水準を実現できています。

 

気になる運用成績とは

続いて、これまでの運用成績もチェックしておきましょう。

 

設定来の運用成績はこちらです。

 

出典:月次レポート

 

2017年の設定後、やや上昇しましたが、その後はコロナショックにかけて下落しました。

 

しかし、コロナ後は右肩上がりで上昇し続けています。

 

基準価格も2.3倍ほどまで上昇しており素晴らしい運用成績ですね。ただし、この時期は全体的に株式市場が上昇したタイミングでもあるので他の株価指数とも比較してみましょう。

 

マーケットと比較する

日本株のほかの代表的な株価指数であるTOPIXと日経平均と比較してみます。

 

出典:WEALTH ADVISOR

 

  • NF・日経高配当50ETF:113.32%
  • 日経平均:32.68%
  • TOPIX:34.59%

 

なんと日経平均とTOPIXを大幅に上回っており、本当に素晴らしい運用成績を残していることが分かります。

 

投資先銘柄数が少ないことからコロナ後の海運株の好調の影響が大きくなったことや、インフレ、ウクライナ機器などの不安定な環境において、安定した高配当株が好まれたことが要因として考えられます。

 

いずれにせよ素晴らしい運用成績を残していると言えるでしょう。

 

日経高配当株50ETFの配当金で生活できるのか?

配当金で足りる?足りない?

さぁ、それでは日経高配当株50ETFへの投資で希望の配当金生活は実現できるのでしょうか。

 

まず、配当利回りが3.9%ですからこれで生活しようと思うと、税金もあるので1億円を資産運用していてようやく300万円ほどです。

 

1億円~2億円といった資産運用の元手がある人はいいかもしれませんが、多くの人はそうではないと思うので、一般的には配当利回りだけで生活するのは難しいでしょう。

 

配当金生活は不可能!?根本的な勘違いとは

また、そもそもですが「株式の配当金で生活する」という考え方は基本的に成り立ちません。なぜなら、理論的には配当金を出した分だけ株価が下がるはずだからです。

 

管理人 武田
管理人 武田
株価は会社の価値を表すものです。会社から配当金として現金が流出すれば、当然その分の会社の価値は下がり株価が下がるのが基本です。

 

なので、株式投資で生活をしたければ企業の価値が上昇していく銘柄に投資するのが必須です。

 

会社の価値が上昇していけば、それが株価の上昇という形だろうと配当金として株主に還元するという形だろうと、株主にリターンが返ってきます。

 

ですが、高配当株ではこの会社が成長するという条件を達成しにくいです。すでに成熟した安定企業であることが多いからです。

 

ですので、「NF・日経高配当50ETF」に投資をして配当金生活を目指すという運用戦略を私はおすすめしないです。

 

ただ、ここ数年に関しては結果として非常に良いパフォーマンスを残していましたね。この辺も株式投資の面白いところと言えるでしょうか。

 

引き続き研究していきたいと思います。

 

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